スタートラインに立つとき、人は肩書きも年齢も関係なく、ただひとりの挑戦者になる。その瞬間を、私は選手として何度も経験してきました。大学までサッカーに打ち込んでいた私が、トレイルランニングと出会ったのは競技を離れたあとのことです。山を走ることの静けさと、自分の限界と向き合う感覚——それは、これまでとは違う種類の充実感でした。気づけばその道を突き詰め、プロアスリートとして走り続けることになっていました。
トレイルを駆け、山と静かに対話しながら感じるのは、スポーツが持つ根源的な力——人を動かし、土地に新しい息吹をもたらす力です。レースを終えて地域の人たちと言葉を交わすうちに、少しずつ考えが定まっていきました。アスリートとして走り続けるだけでは、この力を十分に届けることはできない。もっと地に足のついた仕組みで、スポーツと地域をつないでいけないか。その問いが、株式会社メタピークスの出発点になりました。
メタピークスは、スポーツイベントの企画・運営を核としながら、地域活性化コンサルティング、アスリートマネジメントという三つの軸で、「スポーツ×まちづくり」の新しいかたちを模索していきます。大会を開催して終わりではなく、その先に続く関係人口の創出、地域ブランドの確立、次世代アスリートの育成まで——一つひとつの積み重ねを、地域の未来へとつないでいきたいと思っています。
選手として山と向き合ってきた経験を、今度は経営という形で社会に還していく。まだ始まったばかりの会社ですが、目指す方向は揺らぎません。スポーツを通じて人と地域をつなぎ、日本各地に新たな活力を生み出していくこと。その道を、仲間たちとともに、一歩ずつ歩んでいきます。